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手でつくる本

本が好きです。
本を読むのも好きだし、
本という存在そのものも好き。
そして、
本のカタチにする、っていう作業も好きです。
だから、
いろんな人の本作りの方法とか
デザインとか
製本とか
ついつい細かく見てしまう。
気になるのですね。

というワケで、
ロバの本屋にある本の中で
手で製本してある本をいくつか
じっくり見てみましょう。

まずはこちらの本。

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大沼ショージさんの写真集です。
石川昌浩さんの硝子のコップの写真です。

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製本は和綴じ、紙はロウ引きされてます。
これはたぶん、写真の印刷をしたあとにロウ引きしたんだろな。

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和綴じ製本は紙を折って製本するので、
こういうふうに紙が輪になってます。
この本では
この和綴じ、ロウ引き、という方法をとったからこそできる
面白い工夫がされています。
大沼さんはこの写真集に、なんと(!)広告を入れました。

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こちらはin-kyoの広告。
これをこのページに差し込むと…

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広告部分が透けて見えるんです。
ピッチャーの水、見えますか?
とてもいいでしょう。

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こちらはオオヤコーヒーの広告。
差し込んでみます。

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う〜ん、素敵です。

「コップとて / 大沼ショージ」
写真そのものも、とてもいいです。
広告の差し込みと合わせてゆっくりご覧ください。

さて、次は…

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「うさぎカフェ / 亜花美」
こちらの本は
私が以前やってたロバロバカフェのフリーペーパー「ROBA ROBA通信」の表紙をまとめた本。
8年間描き続けてくれた亜花美ちゃんのイラストといくつかの詩が入ってます。

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亜花美ちゃんのイラストは独特な力強さがあります。

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1冊1冊、糸綴じ製本しました。

お次は、こちら。

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「AIUEO NOTE」
絵はコガアキコさん、
文とデザインはユサカズヤくん。
この二人のコンビの作品はいつもいい感じです。
バランスがよいのでしょう。

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こんなふうに間に別の紙を綴じたりできるのが
手製本の楽しいところでもあります。

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トレペ方眼紙は透け感がいいですね。

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ホッチキスで製本してます。

さて、次はアナナプレスの本を1冊。

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アナナプレスは製本作家・都筑晶絵さんとブックデザイナー・山元伸子さんによるリトルプレス。
紙や印刷、製本にこだわって
製本は一点一点手作業で行っています。

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この製本はちょっと変わってる。
和綴じっぽいんだけど、ちょっと違う。
どうなってるんだろう?
とても気になります。

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中身はドローイング集ですね。

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家族や友人などの身近な人から

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著名な文学者まで、
さまざまな人たちがなにげなく描いたラフなドローイングを集めた本。
印刷はたぶんJAMですね。
JAMの印刷は孔版印刷です。
前ふたつの本「うさぎカフェ」「AIUEO NOTE」も孔版印刷で刷ってます。

さて、次に紹介するのは
「ひとりごと絵本 / 100%ORANGE」です。

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こちらはちゃんと大手出版社から出ている本なんですが、
すごーく凝ったデザインなんです。
製本するとき真似したくなるような工夫がいっぱい。
表紙カバーを取るとこんな感じ。

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3色の紙が使われてて
ちゃんと糸綴じ製本されてます。
で、3色使ってるのは紙だけじゃないんです。

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糸も3色!

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印刷のインクの色も この3色を活かした色使いだったり、

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特色で銀色のインクが使われてたり、
あちこち見どころ満載です。
それに本の内容も申し分ない。
100%ORANGEの魅力がギュッと詰まった本です。
100%ORANGEは
絵も もちろんいいんだけど、
こういうつぶやきのような言葉とか、
シュールな漫画とか、
そういうのがとってもいい。
うんうん、って思う。

というワケで
手で製本した本などをいくつか紹介しましたが、
自分で本を作ってみたい、という人におすすめの本もありますよ。

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製本家の山崎 曜さんの「手で作る本」と「もっと自由に!手で作る本と箱」。

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気軽に作ってみようと思うような本から
ちょっと難しい製本まで、

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図解も細かく載ってるので
まずは真似してみて、
それから自分の好きな製本方法を見つけていけばいい。
とても参考になる本です。

2013.03.31
フリーペーパーでできること

昨日、「雲のうえ」の新しい号が届いた。

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「雲のうえ」は北九州市のフリーペーパー。
フリーペーパーとは思えないクオリティ、
そして充実した内容。
読み応えもばっちり。
私は東京にいる時から「雲のうえ」を愛読していた。
なんとか手に入れたくて、
東京でも置いてそうなところに出かけて行った。
そんなワケでバックナンバーも半分くらい持ってるんですよ。

「ロバの本屋」は山口県にあるけれど、
北九州までは車で1時間ちょっとで行ける。
だから、たびたび出かけて行く。
「雲のうえ」置きたいなぁ。
頼んだら送ってくれるかな?
そう思って北九州市産業経済局の観光・コンベンション課に電話してみた。
そしたら快く送ってくれた。
うれしかった。
そして、今回の号も忘れずにちゃんと送ってくれた。
うれしいなぁ。
18号の特集は「北九州市未登録文化財」。

フリーペーパーといえば
「雲与橋」もいいです。

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こちらは大分県中津市耶馬渓町の下郷村のフリーペーパー。
下郷をもっと元気にしたい。
Uターン、Iターン者を増やしたい。
そんな取り組みのひとつとして
フリーペーパーも作っているのです。
下郷で生まれ育った人と移り住んだ人たちの両方が
一緒になってがんばっている。
その感じが伝わってきます。

お次はこちら。

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こちらも大分県からですね。
こちらはフリーペーパーじゃなくて300円で販売していますが、
感じとしてはフリーペーパーに近い。
大分県の社会法人日田市観光協会から出てます。
こちらはちょっと面白い経緯で作られることになった冊子。
日田は古くから林業が盛んなところなのだが、
この冊子の編集係の牧野伊三夫さんが
たまたま福岡で友人たちと酒を飲んでいて日田の林業の話しになって、
「じゃあ、みんなで日田に行ってみよう」
というような軽いノリから始まっている。
それで、行ってみて、
林業の話を聞いたり
夜、日田の人たちと一緒に酒を飲んだりしているうちに
日田の30代半ばの若い人たちの
「林業を中心としたこの盆地の町を自分たちでなんとかしたい!」
という率直な思いに触発されて、
「何をしに来たのかはよくわからなかったけど、
ここで何かすることがあるように思えてきた」
という気持ちになり、
その後も何度か日田の林業関係者を訪ねてまわっているうちに
その日田通いに参加する人が増え
ちょっとした会のようになってきたので、
会を作ることにしたワケである。
会の名前は「ヤブクグリ」。
日田固有の杉の品種の学術名である。
この会のスローガンは「いま、森を見よ!」。
日田の林業を中心に何か愉快なことをやっていけたらいいな、と思っている。
この冊子もその一貫です。

今やネットの時代だけれど、
フリーペーパーや
本の形の冊子だからこそできること、
伝わること、というのが確かにあって、
私はそういうのを大切にしている。
そして、
そういう人はけっこうたくさんいて、
本が好きな人も意外とたくさんいて、
本屋さんにできることは
確かにあるハズだと思っているのです。

2013.03.24
食べる本、呑む本

おはようございます。
昨晩こねたパンも順調に発酵しているようです。

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今日は食べる、呑む関係の本を紹介しましょう。

まずは木村衣有子さんの本。

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今は朝だけど、
まずは呑む本です(笑)。
木村さんは日常的にしょっちゅう酒場とか居酒屋とかに行っているんだろな。
この本を読んで、まずそう思った。
とても自然で当たり前な感じ。
それが、いいなと思った。
「“酒場らしさ”を成す舞台道具のようなものをひとつひとつ拾い上げ、
それについて書いていったら面白いのではないか」
木村さんはそう思って、
1冊目ではビールコップをとりあげている。
2冊目ではぐい呑みをとりあげている。
酒飲む本の紹介なんかもしている。
けど、とりあえず
いつも外で呑んでいる、ようだ。

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木村さんの「もの食う本」もあります。
こちらは木村さんの読んだ本の中から
たべものについて書かれた“これ”というくだりを拾い上げて
それについて書いている読書感想文集のような本。
各本ごとの扉の絵を武藤良子さんが描いていて、
それも、とてもいい。

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さぁて、
パンの様子はどんなかな?

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只今、ストーブ横のあたたかいところで二次発酵中。

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ストーブの反対側には
ミーコやんがバケツの中でネコまんみたく丸くなって眠っています。

食べる本、といえば、
エンテツさん、こと遠藤哲夫さんの「大衆食堂パラダイス」を忘れちゃあいけません。

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“普通においしい普通の食堂”がたくさん出てきます。
“普通においしい普通の食堂”が私も好きです。
エンテツさんの本読んでると、
とってもおなかがすいてくるんだよなぁ。
エンテツさんとは
経堂の太田尻家で何度か顔を合わせたことがある。
エンテツさんは
いつもしずかにニコニコしてて
うまそうに酒を呑み
うまそうにつまみを食べている。

さてと、
お次は山本祐布子さんの画集のようなレシピの本。

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野菜や魚や肉や料理の画集でもあり

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料理のレシピ集でもある。

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レシピはどれもシンプルで美味しそう。

さてさて、
今日もパンが焼けました。

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今日のスープはキャベツのポタージュです。

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ミーコやんもお目覚めです。

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午前11時、
お店開けてすぐに
沖縄から荷物が到着。
荷物の中身は本です。

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沖縄の大宜味村のおばぁとおじぃの暮らしとごはんの本が届きました。

2013.03.23
リトルプレスとミニコミ

最近、新たに届いたリトルプレスを紹介しましょう。

ところで
リトルプレスって呼び方はいつ頃から一般的になったんだろう?
私が若い頃は
個人出版物のことは
“ミニコミ” あるいは “自費出版本”って言ってた。
東京で「ロバロバカフェ」やってた頃も
個人出版物をけっこう扱っていたけど、
最初の頃は “リトルプレス” なんて誰も言ってなかった。
いつの頃からか
いつのまにか
普通にそう言われてた。

こういう“いつのまにか変わってる”って状況に
私はうとい。
そして、
わかってきても
最初はこっぱずかしくて使えない(笑)。

“ズボン” は “パンツ” になり、
“パンティ” は “ショーツ” になり、
“スパッツ” は “レギンス” になり、
“スパゲティ” は “パスタ” になり、
“フランスパン” は “バケット” になり、
“喫茶店” は “カフェ” になり、
そして、
“ミニコミ” は “リトルプレス” になった。

でもね、
私の中では今でも “ミニコミ” と “リトルプレス” は両方存在しているんだよね。
簡単に言うと、
オシャレな感じのは “リトルプレス”。
そうじゃない(いい意味で野暮ったい)ものは “ミニコミ”。
本当は違うのかもしれないけどね。
で、
私はそういう個人出版物( “ミニコミ” も “リトルプレス” も)を
とても愛おしく思ってる。
中でも作り手の “個性” とか “我” とかが強いモノほど面白いと思う。
だって、せっかく個人で作るんだもの。
好きな本を好きなように作った方がいいじゃない。
とはいえ、
本を作るってのはそれだけじゃできないワケで、
やはり、センスとかそういうのが必要なんだよねぇ。
いい本を作るセンス。
これはとてもひとことじゃ説明できないなー。

さてさて、
最近入ったリトルプレスの紹介。

まずはこちら。

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deco社から出てる「DECO・CHAT」は本が好きな人のための小冊子。
vol.1の特集は「旅と本のコラム」。
いろんな人が旅と本についてのエッセイとか文章とかを書いてます。
執筆者は本屋さん、古本屋さん、編集者の方が多いかな。
こうしていろんな人の旅や本に関する文章を読んでると、
知らなかった本とかと巡り会ったりするのが楽しい。
読んでみたい本とかもあったりしてね。

「DECO・CHAT」の2冊目はこちら。

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判型もデザインも1冊目とは違うので、
一瞬同じ本ってわからない。
けど、内容は引き続き
旅と本のエッセイと詩、そして写真。
こちらもいいです。

お次は、沖縄の与那国島から届いたこちらの本。

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馬の言葉の本です。

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馬が大好きで与那国島に移住してしまった著者が、
イラストと文章で
馬の言葉を 丁寧に紹介してくれてます。

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動物によって言葉や感情の表現はそれぞれ違います。
犬と猫だって ずいぶん違う。
やっぱり馬も違うんですねぇ。

さて、と。
もう少し本の紹介したいんだけど、
今日はこれからお店開けなくちゃなので、
続きはまたね。

今日から3日間、
先週に引き続き吉田次朗展やってますよー。

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2013.03.09
山口っていいところ

冬休みの間に
いろいろ新しい本が入荷してます。
紹介したい本がたくさんあるんだけど、
まずは「山口県」のガイド本を紹介しましょう。

D&DEPARTMENT PROJECTから出たこの観光ガイド、
47都道府県を1冊1冊、
スタッフが現地で2ヶ月間暮らすように滞在して取材、編集しています。
その9冊目に作られたのが「山口」です。

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山口は「詩」の座布団に座って、新しさを考える。

これ、編集長のナガオカケンメイさんの言葉。
なんて素敵なんだ。

実際このガイドを隅々まで読んでみたら
私の知らない山口がたくさん載っていて、
「あぁ、こうしちゃいられない! 山口をもっと見てみなくては…」
って、思った。

山口って
詩人や作家がたくさんいるんです。
金子みすゞ、中原中也、種田山頭火、まどみちお、
林芙美子、古川薫、伊集院静、船戸与一、高樹のぶ子、田中慎弥、、、。

で、このガイドでは、
編集長やスタッフたちが
あちこち取材をしつつ
山口に詩情を感じているワケですね。

それで私も
なるほど、と刺激を受けました。
山口って、いいところなんじゃないか?

2013.03.06
お気に入りの絵本

少し前に
京都のはぎやんから電話があって、
「ぴよちゃん、ブログでおすすめの絵本の紹介とかしてよ」
と言われた。
絵本かー。
ふむふむ。
ロバの本屋は絵本もけっこう置いてるぞ、そいえば。
ということで、
私のお気に入りの絵本を紹介しましょうかね。

最近入った絵本で
「おー、こりゃスゴイ!」
と唸った絵本はこれ。

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ミロコマチコさんを知ったのは、
けっこう最近のこと。
ミロコさんの絵、いいんです。
迫力があります。

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胸にグッとせまってきます。

さて、お次は
荒井良二さんの絵本を1冊。

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荒井良二さんの絵本はたくさん出ていますが、

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「あさになったのでまどをあけますよ」
で始まるこの絵本。
いろんな場所に いろんな人が暮らしていて
みんな いろいろで
それが いいんだな。
それで いいんだな。
なんだか 気持ちがやさしくなる絵本です。

次はおおたけしんろうさんの絵本。
画家でアーティストのあの大竹伸朗さんですよ。

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1993年に出た絵本ですが、
ずいぶん再版されている人気の絵本(たぶん)。

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大竹さんらしい
コラージュも交えたいい絵です。
お話も単純でいいです。

絵本のお話は
簡単なのが好き。
教訓めいたのや説教くさいのは苦手なんだよね。

さてさて、
お次は酒井駒子さんの絵本を1冊。

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酒井駒子さんの絵って、
ちょっとなつかしい感じで好き。
子どもの頃を思い出すんだよね。
なんでかな。

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この絵本も
子どもの頃の気持ちを思い出す。
最初はワクワクして、
だんだんしんしんとしてくる雪の日の気持ち。
酒井駒子さんって、
そういう子どもの頃の気持ちを
大人になった今も持っている人なんじゃないかなぁ。

最後は
大好きな長新太さんの絵本を1冊。

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これ、いいですよ。
「えー! こんなんでいいの?」
って感じでいいのです(笑)。

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こういう絵本っていいなぁ。
うれしくなります。

長新太さんは大好きなので、
トムズボックスからもいろいろ入れてますよ。

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漫画とか。

まだ他にも紹介したい絵本あるけど、
今日のところはこのへんで。

2013.01.28
日本語って おもしろい

今日は
“日本語”っておもしろいなぁ、と
思わず唸る本をいくつか紹介をしましょう。

まずは回文の本。

回文とは、
始まりから読んでも
終わりから読んでも
同じになる文または文章のことです。

回文と言えば、
まずは美術家の福田尚代さん。
彼女の回文は
回文なのに
ちゃんと福田さんの世界があって、
福田さんの回文をつらつらと読んでいると
私はその世界にどっぷりハマってしまいます。

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「飛行縫う戀」
タイトルも回文ですね。

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むよかんれんほしたわたしほんれんかよむ

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きゆうまんおくねんせまれしもかのるえりあいこういうそらそういうこいありえるのかもしれませんねくおんまうゆき

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みつめるめつみ

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あなたのなうそとつきたのなうそよそうなのたきつとそうなのたなあ

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しきしたたひおえおひたたしきし

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しよもつまうまつもよし

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みきにはとわにきみ

前に 福田さんに
「回文ってどんなとき浮かぶの?」
って聞いてみたことがある。
「うーん、自転車こいでるときとか…」
そうなのか、自転車こいでるときかー。
納得したような、しないような(笑)。

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「寡婦と香草」

こちらの本は長い回文が多い。
すごい。

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仮名にしてみないと後から読みにくいですね。

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「瀕死の神秘」
本文のレイアウトもきれいです。

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古本の中にも
回文の本、ありますよ。

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「まさかさかさま 動物回文集」
こちらの本、
回文は石津ちひろさん(翻訳家、絵本作家)、
絵は長 新太さん。

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悪いニワトリとワニいるわ

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駄目なカラス、安らかな目だ

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酔ったトラ、ふらふらと立つよ

ふふふふ。
同じ回文でも、福田さんの回文とは全然違いますね。
石津さんは言葉遊びの達人です。
回文の他、早口言葉、しりとり、なぞなぞの絵本などをたくさん出しています。
その石津さんの回文に
長 新太さんのゆるーい絵が、これまたいいですねぇ。

あ、ロバもありました。

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抱っこロバ、露骨だ
( …笑)

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死にたいタニシ
こちらはシュール…。

言葉で遊ぶ。
お次は新聞詩。

「新聞詩」というのは
新聞紙から切り抜いた言葉を羅列してつくる
誰にでもできる「言葉のコラージュ」です。

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「もはや海の向こうから」
こちらの本(ポストカードブック)、
新聞詩はブックギャラリーポポタムの大林えり子さん、
絵はコガアキコさん。

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うーん、新聞詩、遊べそうですね。
雪の日とかに
新聞紙たくさん積んで、
新聞詩作って遊ぶの、ハマりそう。

2013.01.16
山の本

murren」の最新号が届いた。

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「murren」の副題は、
街と山のあいだ。

小さな表紙をぺらりとめくる。

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山や自然は
変わらずそこにあって、
思っているよりも
すぐそばにあって、
行こうと思えば
いつでも行けて、
いつも黙って
受け入れてくれる。
行けば必ず
いいことがある。
山のある人生には
いいことが多い。

ここを読むのが好きで、
私はいつも
まずここをゆっくりと読む。
そうすると
静かな気持ちになるのだ。

さて、今回のテーマは「地下の世界」。
ケイビング(洞窟探検)体験記や、地下に生きる生き物たちのこと、
火山と温泉のこと、東京の地下深くにあるもののこと、
地下にある喫茶店の紹介、などなど。
それから、いつも私がいちばん楽しみにしている本の紹介のページ。
murrenの本の紹介は、
毎回テーマに添った本を選んで紹介しているのだが、
本をたくさん読んでる、本を好きな人が選んでいるんだろなぁ。
幅広いジャンルの本が
さらりと紹介されている。
知らない本も多い。
そして、毎回読んでみたいなって思う本が何冊もある。

「ロバの本屋」に置いてある本の紹介をするぞ!って決めてから早1週間。
何から紹介したらいいのかなぁ。
悩むなぁ…。
そうこうしてたら「murren」が届いたので、
今日はこの流れで
“山の本”を紹介することにしましょう。

「murren」はバックナンバーも少し置いてますよ。

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続いての山の本。

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こちら、murrenの編集してる若菜さんの本。
山歩き始めたばかりの女子にうってつけの本です。
紹介されてる山は東京近郊の山ばかりなので
ガイドとしては山口県周辺に住んでる人には使えないけど(笑)、
けど、なんていうか、
山歩きにちょっと行ってみようかなぁ、
という気分を盛り上げてくれます。
山に行ったら帰りは温泉だな〜、とか
山の近くのおいしいモノをみつけようっと、とかね。
山歩きによいウエアや道具のことなんかも紹介されてますよ。

お次はこちら。

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イラストレーターの落合恵さんの本。
こちらの本も
これから山に行ってみようって思ってる人に読んでほしい。

さて、山の古本もありますよー。

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「ハイキングの道」をペラリ。

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口笛ふいて 。
フフフ。
ハイキング、いいですね。
山歩き、したいですねー。

ブービーさんにも、
「ロバの本屋は一位ケ岳って山の麓にあるから、山の本もあったらいいな」
とお願いしておいたので、送ってくれました。

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串田孫一さんの本もありますね。

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本の中の
ちょっとした山のスケッチなんかもいいんです。

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山とは何の関係もないけど、
こんな本も置いてますよ。

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寝袋って山アイテムだから、
寝袋つながりで紹介しちゃいます。
山とは全然関係ないんですけどね、ほんとに。
この本の著者は「野宿野郎」ってミニコミを出してる かとうちあきさん。
女性です(笑)。
この本、面白いです。

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「野宿野郎」も面白いです。
バックナンバー揃ってますよ。
興味ある方は
どうぞ手に取って読んでみてください。
少しなら立ち読み歓迎です(笑)。
やっぱり本はさ、
読んでみてほしいんだよねー。

2013.01.08