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NEWS
新入荷の本

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今回の台風12号、
たいしたことなくてよかったな。
これで梅雨あけになるのだろうか?
このへんで山口だけが梅雨明けしてないらしいのよねぇ。

新入荷の本をいくつか。

1冊目、
『福岡 うどんのはなし 』。
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全然知らなかったんだけど
福岡では“うどんブーム”らしい。
うどんやさんが次々とオープンしているのだとか。
けど、この本はそんなはやりのお店を紹介してるワケではなくて、
昔からずっとやってるうどんやさんがたくさん紹介されていて、
福岡の根っこににあるうどん文化のようなものを伝えようとしている。
この本を持って福岡にうどんを食べに行くのもいいかもしれないな、と思わせる1冊。
そいえば、北九州の情報誌『雲のうえ』でも
この間(たぶん最新号)、うどん特集やってたよなぁ。

2冊目、
murren vol.17』。
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特集は「壺と私」。
最初、『murren』は山の本なのに、壷? と思った。
けど、読んで行くと、
壷っていうのは山の土から出来ているんだよな、と思い至った。
縄文時代、地球上に焼き物が生まれたとき
最初に作られたのはお皿や鉢ではなく“壷”なのだとか。
壷か。。。
今号の『murren』、とても興味深い。

3冊目、
『白石ちえこ写真集 島影』。
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白石ちえこさんの今回の写真集を見たとき、
絵の中の風景みたいだ、と思った。
それも、現実ではない
どこかにひっそりとある誰も知らない場所のような、
そんな非現実感が漂っている。
ながめていると、不思議な心持ちになる。

このブログでなかなかマメに本の紹介ができないので、
最近はじめたInstagramの方にあげています。
営業日には、1日1冊、なるべく紹介するようにしています。
新入荷の本、オススメの本、気になる本、もう一回読み返したい本、などを
ランダムにあげていますので、
よかったらチェックしてみてください。

こちら→

2015.07.27
創刊号

新しく創刊した雑誌を2つ紹介します。

ひとつめ。
家族と一年誌「家族」。
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この雑誌では
一冊丸ごと、ひとつの家族を取り上げています。
1年間を通して
ひとつの家族の生活に入り込んで取材し、
それによって大切な何かを伝えようとしている、そんな雑誌。
そして、この雑誌を作っているのも、また家族なのです。
創刊号で取材してるのは
鳥取県のある森に住む谷本大輔さん、愛さん、空南くんの3人家族。
この家族がまた面白い!
この雑誌は写真もいいです。
見応えあり、読み応えありの濃い雑誌。
次号どんな家族が登場するのか、今からとても楽しみです。

ふたつめ。
「映画横丁」。
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こちらは映画と酒をテーマにした小雑誌。
ざっくりとしたミニコミ風の冊子ですが、
読んでると、すごーく映画を見たくなる。
見た映画も、見てない映画もどんどん出てきて、
すっかり収まっていた映画熱が復活してくる感じ。
しかし…、
長門には映画館がないのだった。
レンタルビデオ屋さんも潰れちゃったしなぁ。
映画見て、お酒飲んで、ってのを
久しぶりにしたくなっちゃったなぁ。
本もいいけど、映画もいいよね。

2015.06.06
可愛いおばあちゃん

私は20代の頃からずっと
同じ目標を持って生きている。
それは、可愛いおばあちゃんになること。

“可愛いおばあちゃん”は編み物をしている、ような気がしたので、
20代前半には編み物の練習をセッセとした。
マフラーや手袋やセーターなど、
お母さんに教わったり、本を見たりしながら
ひと通り編めるようになった。

“可愛いおばあちゃん”は小さな畑で自分の食べる野菜を育てている、ような気がしたので、
家庭菜園は20代中頃からずっとしている。
きちんと農業をしている人には全然かなわないけれど、
少しずつでも、季節の野菜が畑で採れるのはいいものだ。

最近「ロバの本屋」に入荷した
可愛いおばあちゃんの写真が載ってる本を2冊、紹介しましょう。

東京の湯島にあるnicoのコが作ったロシアの本。
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これは私も好きでよく見ていたnicoのコのブログ「お散歩日記」が
小さな冊子になった感じ。
nicoのコの文章はとてもいい。
淡々としたまっすぐな言葉は、そのまんまnicoのコだなぁと思う。
坂崎さんと同じく、私も「お散歩日記」再開を心待ちにしているよ〜。
で、この冊子には
ロシアの可愛いおばあちゃんの写真がちょいちょい出てくる。
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ほらね。
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可愛いな。
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ロシアにはこんなふうに可愛いおばあちゃんがいっぱいいるのよね。
私も一回行ったことあるから知ってるんだー。
柄モノに柄モノのコーディネイト、
そして、頭から巻いたスカーフ。
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それが、もうすばらしく絶妙に可愛いんだよねぇ。
憧れるなぁ。
この冊子のもうひとつの見所はひろせべにさんのイラスト。
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ふふふ、贅沢本だねー。

さて、もひとつ紹介。
『FOLKSY』。
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こちらは福岡にあるpicnikaの都留さんが、
買い付けの旅ごとに発行する写真冊子。
その第2弾が届いています。
今回はルーマニア北西部のトランシルヴァニア地方。
ここにも可愛いおばあちゃんがたくさん。
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やっぱりスカーフは必需品かしら。
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あぁ、可愛いなぁ。
ロシアのおばあちゃんよりもシックだな。

ロバの本屋は、
本日、石原稔久「CHOKOKU」の最終日。
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あいにくの雨フリですが、
今回の動物たちや器たち、なかなか面白いので
お時間ありましたら足をお運びくださいな。

2014.12.16
読書

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夏葉社の島田さんの本、
「あしたから出版社」(晶文社)を読んだ。

島田さんは
夏葉社という出版社をひとりでやっている。
夏葉社の本は、1冊1冊とても丁寧に作られている。
装丁もシンプルで清い。
夏葉社の本を手にとって読んでいると
心を込めて本づくりをしているのだなぁ、としみじみ感じるのだ。

島田さんは、とてもまっすぐな人だ。
「あしたから出版社」を読んでいて、
私は何回も泣いてしまった。
店の営業中なのに…。

今日は涼しい。
もう秋が来たみたいだ。
本を読もう。

2014.08.25
テディベアとお菓子と本

『テディベア、美味しいものを持って蛍を見に行く』
2週目はじまっています。
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昵懇から追加のお菓子も届いていますよー。
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本屋の方にも
いろいろ紹介したい本が入荷したりしてます。
じっくり書いてる時間ないので、
写真だけで紹介していきますね。

chahatから届いた『JAIPUR』。
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『宮脇 壇 旅の手帖』。

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『盛岡の喫茶店 おかわり』。

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2014.06.21
古本入荷してます。新刊も。

ブービーさんから古本が届きました。

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ロバにも最近まとまった数の古本が入ったので、
私もコツコツ値付けして出しております。

古本だけじゃなくて、
新刊もあれこれ入ってるから紹介していきたいのですが、
なかなかできない…。

今日は絵本を1冊紹介しよう。
そうしよう。

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『なんでそんなことするの?』

文は、作家・翻訳家の松田青子さん
絵は、ひろせべにさん。
小学校高学年向きくらいの創作絵本です。
ひろせべにさんの絵がたくさんです。
お話もいいんです。
子どもにも大人にも読んでほしい絵本。

私、ひろせべにさんの絵が大好きです。
初めて見たのはたぶん4年くらい前。
友だちのオギちゃんからハガキの手紙が届いたんだけど、
そのハガキの絵がべにさんのだった。
私はすぐにオギちゃんに電話して聞いた。
「ハガキ届いたよー。あの絵、すごくいいね。誰の絵?」
そしたら教えてくれた。
で、翌年くらいに京都に行った時、恵文社でべにさんのハガキを見つけた。
やったー!
何枚も購入した。
レジで会計してたら恵文社の新聞くれたんだけど、
なんとその新聞の絵もべにさんが描いていた。
その後、京都に行くといつも恵文社新聞をもらって大事にしています。
あと、東京の小石川植物園の近くに橙灯ってギャラリーカフェがあるんだけど、
何年か前にそこでべにさんの個展をやってて、
案内もらったけど行けなくて、残念に思っていたら、
オギちゃんが「行ってきたよ、おみやげだよ」って
べにさんのマンガ本『ニョッキとペンネ』を送ってくれた。
それが、とってもよかった。
さっそく私の大事な本コーナーに置いて、
ときどき開いては楽しんでいます。

ひろせべにさんの今回の絵本の原画展、
東京の青山ブックセンターや京都の恵文社で開催されていたのですが、
なんとなんと、ロバの本屋にも巡回してくることになりました!
やっほーい!
展示は夏ですよ。
絵本『なんでそんなことするの?』は
もう店頭に並んでいますので手にとってご覧くださいね。

2014.06.10
太田尻家と「シロクロ画報」

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以前、東京の経堂という町で
「ロバロバカフェ」というギャラリーカフェをしていました。
経堂は小田急線の下北沢と成城学園前の間にある住宅地。
商店街も程よく残っています。
とても栄えているワケでもなく寂れているワケでもない
居心地のいい町。

静かな方の北口の商店街、
すずらん通り商店街の外れに「ロバロバカフェ」はありました。
お店を初めて2年くらいした頃、
同じ商店街沿いに「太田尻家」というBarができました。
さっそく行ってみると、
ごはんがおいしくて、ビールもおいしくて、値段も安くて、
タジリさんが自ら改装した店内は
洒落すぎてなくて、面白くて、妙に落ち着く。
いい店ができたな。
うれしいな。
誰かと飲みに行くならこの店だな。
それで、ちょくちょく通ってました。

その太田尻家、今年で10周年らしい。
10周年記念に漫画冊子「シロクロ画報」が作られました。
太田尻出版の3冊目にあたります。

「漫画を描いて下さいという突飛な申し出に快く?引き受けてくれた友人達はもちろん漫画家ではなく普段は絵すら描かない方々ばかりで、私が個人的に「もしこの人が漫画を描くとしたらどんなものを描くのだろうか?」という興味から始まった企画は意外にもスンナリと原稿が集まりこのような本になりました。(まえがきより)」

私も依頼されたので漫画を描きました。
漫画なんて描くのは小学生以来かも。
中学生のとき
バスケ部をクビになったので漫画研究会に入ったけど、
その時はストーリーとか作って漫画描くのは無理だなぁって思って、
ケント紙にGペンを使って、
アリの巣を描いたりしてただけだったしなぁ(笑)。
今回はちゃんと漫画らしく描いてみたけど、
はたして漫画になってるのだろうか?

太田尻家のオータさん、タジリさんはもちろん、
同じすずらん通り商店街にある
ハルカゼ舎cafe+gallery 芝生stockの店主たちも描いてて、
太田尻家でときどき顔を合わせる方たちも描いています。
中には本職みたいに上手い人もいましたよ。

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「シロクロ画報」、ロバの本屋でも販売します。
近々入荷予定なので、
興味を持った方はパラパラめくってみてください。

2014.06.03
地方から発信

ここ何年か、
地方発信のフリーペーパーや冊子が熱い。

大分県中津市邪馬渓町の下郷発信のフリーペーパー『雲与橋』。
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年2回くらいの発行で、最新号4号が届いています。
外から移り住んだ人と地元の人が一緒になって作っている冊子。
そのバランスがとてもいい。
下郷は、町ぐるみで目指す方向がしっかりあるんだろうなぁ。
そういうのがこの冊子から伝わってきます。

和歌山県田辺市のフリーペーパー『暮らすように旅する田辺』。
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こちらは乙女の旅案内本を数多く出している
分筆家・甲斐みのりさんが取材、監修をしています。
内容についての話し合いはもちろんあったでしょうが、
こうやって外の人(しかも任せるに値する人)に丸投げして作ってもらうのは
実際いいものを作るにはいい考え、だと思います。
地元の人には当たり前すぎて何がいいのか解らないような
外から目線の小さな発見とかって、すごく大事です。
そういうモノを丁寧にすくい上げて紹介できるのは、
やっぱり、どうしても外の人なんじゃないかな。
この内容、完成度で、まさかのフリーペーパー(!)です。

長崎県の五島列島のはしっこの島、小値賀島の冊子『小さな島で』。
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こちらはフリーではなく販売している冊子ですが、
発行はおぢかアイランドツーリズム(小値賀観光まちづくり公社)。
取材、編集は大阪から小値賀島に移り住んだ小高陽子さん、
デザイン、写真、イラストは北海道在住のデザインユニットdrop around
この冊子、島の日常をしっかり伝えつつ、
新しい波もきちんと押さえています。
個人的には
活版印刷機を現役で動かし続ける島唯一の印刷屋さんが気になる。
まだ若い娘の桃子さんが島に帰ってきて、
4代目となるべくお父さんに弟子入り、勉強中なのですって。

地方発信フリーペーパーの大御所『雲のうえ』。
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こちらは北九州市の情報誌。
2006年創刊、現在年2回の発行で19号まで出ています。
毎号テーマを決めていろんな角度から北九州のことを紹介しています。
北九州は奥が深い!
『雲のうえ』を手に実際に北九州を訪れた人もけっこういるだろうなぁ。
編集委員は、小倉出身の画家・牧野伊三夫さん、
アートディレクターの有山達也さん、編集のつるやももこさんの3名。
毎号、新たな執筆者と写真家を迎え、本作りをしています。

そして、
なんと『雲のうえ』を応援するフリーペーパーもあるんですよ。
こちら『雲のうえのしたで』。
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『雲のうえ』ファンクラブってのがあって、
その発起人たちが協力して作っています。
その中心となっているのは、ぱんとたまねぎ発行人の林舞ちゃん。
『雲のうえ』で紹介されてきた場所を実際に訪れ、
地図に起こして再度紹介しています。
『雲のうえ』の足跡を巡るフリーペーパーです。

その他、
岩手県盛岡の『てくり』、
秋田県の『のんびり』、
福島県福島市の『板木』、
大分県日田の『ヤブクグリ』、などなど、
地方発信の力の入った冊子が増えています。

日本のこれから、自分たちのこれからを、
多くの人が真剣に考え、
あれこれ模索し、発信しようとしているのだろうな。
そんなふうに感じます。

2014.03.18